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TETSUGAKUMANのブログ

映画1000本観た中からおすすめ

映画「ソーシャルネットワーク」 感想と解釈

大好きなデヴィットフィンチャー監督作品。

でもなぜか手を出せていなかったんです。

それは、なんとかんく「普通」な感じがしたから。

バイオレンスでもミステリーでもない。

 

でも今回手を出したのは、今「ジェシー・アイゼンバーグ月間」だからです。

単純に彼の作品を見ようと思って。

 

だから、見るしかないと思ったんですよ。

 

ソーシャルネットワーク

監督:デヴィットフィンチャー

出演:ジェシー・アイゼンバーグ

 

 

 

実話を誇張して作られたフィクションであり、その他は嘘だ。

 

トーリー

ハーバード大学に通う主人公。

彼女に振られた腹いせにブログに悪口を書き、大学中のコンピューターをハッキングして女子生徒の顔写真を集め「どっちの子が可愛いか」投票のサイトを作る。

それは深夜にもかかわらず大学内に一気に広まりサーバーがパンクする。

責任を追及されるのだが、先輩には一目置かれる。

先輩から「ハーバード大学の学生専用コミュニティサイト」を作るから力を貸してくれと誘われる。

OKはしたものの、彼は自分で別のコミュニティーサイトを立ち上げる。

その革新的なサイトに人々は群がり、事業は大きくなるのだが「アイディアを盗まれた」と訴えられる。

さらに親友からも訴えられる。

それでも「FACEBOOK」は巨大化していく。

 

 

非常に情報量が多い映画ですが「お見事」の一言ですね。

基本的な話の軸は

1.主人公マークと親友サベリンとの関係

2.FACEBOOKの軌跡

3.イケてる奴らを見返すという動機

4.盗作したのか否か

この4つが前後しながら巧みにストーリーが展開されていく。

 

1.主人公マークと親友サベリンとの関係

僕はこの映画の中で一貫して二人は「親友」だったと思う。

喧嘩するし、銀行も凍結するし、巨額の訴えも起こす。

だけど、それは「親友」だからできることなのだ。

親友でいるために、一緒に事業に取り組みたいからサベリンはマークを訴えたのだ。

お金が問題なのではない。

弁護士と同席しながら事実確認みたいなことをする二人が憎み合ってるとは思えなかったからだ。

それはマークががあまりに「子供(悪く言えば幼稚)」だったからだ。

好きなことに飛びつき、迎えもすっぽかされ、自分が眼中にないと感じたサベリン。

そう、サベリンはそう感じただけだったんだ。

マークは多分自分の思うままに行動したのだと思う、それは子供のようにまっすぐでストレート。

まー、それじゃ誰でも怒ると思うけど。

この関係がよく表れているのが雨のシーンだ。

飛行機でニューヨークからカリフォルニアに来た時に空港に迎えに来なかったことい異常に腹をたてるサベリン。

何時間か待たされるくらいならでタクシーでもなんでも使ってすぐ行けたと思う。

でもそうしないで迎えを待っていた。

なぜなら「親友」を待っていたからだ。

話もしたいし、二人でいれる時間を楽しみにしていたのに、来なかった。

マークは単純に忙しくて忘れただけだったのに。

 

あと最後のサベリンがマークのパソコンを叩き壊すシーン。

ショーンと結託して自分を排除したことをしったサベリンは激昂する。

サベリン「こうでもしないと君の注意を引けないから!」

サベリンが出て行ったあとマークはショーンに「ちょっとやりすぎだよ」と漏らす。

親友の仲をショーンに壊される(壊された)と思ったのだろう。

 

この映画の最初から最後まで二人は親友だった。

結局、サベリンもFACEBOOK復帰したらしいしね。

 

 

実はこれは同じ監督の「ファイトクラブ」に出てくる二人に似ている。

冴えない主人公はタイラーという筋肉マンでイケメンの奴とずっと一緒だった。

それがどんどん計画が進むにつれて疎遠になる。

それが嫌で主人公は「俺にも計画の話しをてくれ」と車の中でお願いする。

そしてタイラーはいなくなってしまう。

 

 

2.FACEBOOKの軌跡

ここちがいいほどにFACEBOOKは成功していく。

これがこの映画に「爽快感」を与えている。

マークの天才的な能力は一切の曇りもなく発揮されている。

小難しい企業価値や株やなんかは詳しくないし、コンピュータプログラムもわからないんだけど、それでいい。

わかったふりをすればいいのだ。

倍々ゲームのように事業が膨れ上がる快感がたまりません。

マークが冒頭でするハッキングは非常に日常的なのが印象的ですね。

 

 

3.イケてる奴らを見返すという動機

「イケてない自分VSイケてるあいつら」

簡単に言えば「見返してやる」という動機がある。

コンピュータースキルは天才的な主人公マークは冬なのに短パン、ぶかぶかのGAPのパーカーという出で立ち。

彼はハーバード大学に通う「イケてない」組、つまりオタクだ。

大学には「クラブ」という伝統的な、ようはサークルがある。

それらは一流の学生が引き継いできた名門クラブで女子達はそいつらに目がない。

クラブに入っていない学生は見向きもされず、クラブが主催するパーティーには女が群がり夜な夜な乱痴気騒ぎをしている。

マークは「自分もクラブに入りたい」とどこか嫉妬心のような気持ちを抱えている。

クラブにさえ入れれば彼女もできると思っている。

それはサベリンがクラブの一次試験に合格した時によく現れている。

どことなく冷たいマーク。

そして、イケてる組と弁護士を交えてのシーンでは声を荒げて「お前たちのプログラミングを一つでも使ったか!」と言っている。

明らかな敵意だ。

一方サベリンの時にはそういったシーンはない。

マークがショーンと親密になっていくのも実はサベリンへの嫉妬からだったのかもしれない。

 

 

4.盗作したのか否か。

映画の表立った話しは「盗作したのかどうか」ということだ。

僕が思うのはFACEBOOKのようなコミュニティーサイトはすでに存在していた。

FACEBOOKの滑り出しとして大きなポイントが

「harvard.eduドメイン」に群がる女性に出会うことを目的としたハーバード大学の学生専用コミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼する。wiki

出会い系コミュニティーサイトを作ろうとしていたウィンクルボス兄弟と連れに依頼をされた瞬間は「やるよ」と言ったけど「ハーバードのドメインに群がる女性を取り込む」というのを聞いた時に「これだ!」と思ったに違いない。

マークは基本的に思いつくと走り出すタイプだ。

「女性会員が多い→男性会員が増える」

FACEBOOKが順調なスタートをきれた理由はこれだ。

なので、「ハーバードのドメインに群がる女性を取り込む」というアイディアはウィンクルボス兄弟から得たのだろう。

いいサイトをつくっても人が参加しなくては意味がない。

なのでサイト自体は盗作していないということだ。

あと「交際ステータス」がある「実名登録」というのがFACEBOOKの画期的なところだ。

ありそうでなかった物を作ったのだ。

 

 

 

 

 

さて、まだまだ語りたいところですが、また何かあれば第二弾に書きます。

長い文章を読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

サウンドトラックオススメです。

 

 

 

予告で流れている曲はこのアルバムの「Creep」です。

Redioheadのカヴァーです。