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映画「ワン・ポイント・オー」ネタバレと解釈 あなたも洗脳されている

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暗くて難解だけどそこが心地よい映画

 

ワン・ポイント・オー

1.0

予言の書となった映画

 

 2004年公開の難解なディストピア系SF映画。

ジャンル分けは非常に難しいが、主人公が脅迫されていると感じるところを見ると「スリラー」に分類して良いのかと思います。

暗い映画が好きな人にはおすすめ。

 

 

ストーリー

ぼろぼろのマンションに住んでいる主人公。

コンピューターのプログラマーのようで自宅で仕事をしている。

時々、新聞と牛乳を買いに出かける以外は引きこもっている。

 

買い物から帰ると玄関に見知らぬ箱が置いてあった。

何かを注文した覚えもないのだが、開けてみる。

すると中身は空っぽ。

 

24時間以内の仕事を頼まれてやっていたが寝てしまう。

起きるとまた玄関に箱が置いてる、中身は空っぽ。

 

不信に思った主人公は大家に言いに行く監視カメラを見ても誰も見てないと言う。

 

部屋に戻る途中で同じ階の女性の住人が自宅前で困っていた。

鍵をなくしたのだという。

親切心で家にあげて電話を貸してあげる。

その電話の内容で彼女が箱を送ってきているのではと思い「なんで箱を置くんだ」と詰め寄る。

女性は帰ってしまう。

 

向かいの部屋にはゴツくて怖い犬を飼っている男。

あとは発明家のおじさんが同じ階に住んでいる。

 

ごついおじさんの家に行くとVRのようなゲームがあり、やってみる。

VRを外すとそのおじさんは死んでいた。

怖くなって部屋へ戻ると警察が来る。

 

何がなんだかわからなくなってきたので一応血液検査することに。

すると企業のウイルスに感染していることが判明、まだベータ版なのでアップデートが必要らしい。

 

アップデートすると口から買っていた牛乳の名前「ネイチャーフレッシュミルク」と口走ってしまう。

 

ネタバレ

 

空に見えた箱には企業の宣伝ウイルスが入っていた。

それに感染した主人公は好きだった牛乳を異常に欲するようになる。

そのウイルスにアパートの他の住人も感染し、それぞれが好きな商品を異常に買い込んでしまう。

さらにウイルスをアップデートすると今度は商品名を無意識に発してしまうようになる。

そんな壊れた(感染した)ハードウェア(脳)を直すといって地下に住んでいる管理人が脳を取り出していた。

 

解説

ウイルスの名前は「ナノマイト バージョン 1.0」です。

 

これは巨大企業ファーム社が開発した自社の商品を欲してしまうウイルス。

しかし不完全なため死んでしまう。

「バージョン 1.0.5」は商品名を発してしまうよう改良された。

 

主人公の仕事

24時間以内に仕事終わらせられなかった後に最初の死者が出ているので、大元の発注者がファーム者なのだろうと推測される。

ナノマイト自体を主人公が開発していた、なので自分の部屋にあった。

つまり空の箱も主人公が自分で置いたものと思われる。

他の住人はただの実験台だったのだ。

 

地下に住む「ハワード」の正体

元ファーム社の幹部で行き過ぎた会社のやり方に不満を持ちやめたのだろう。

感染した脳を持ち帰っていることから技術者魂は消えていなくて、ナノマイトに興味は持っている(そして反撃の機会を待っている)。

最後に主人公に「善人と悪人(ファーム社)が来る」と言えたのも元ファームの社員だったから。

主人公を追っていた帽子の男はウイルスの効き目を確認しているようなのでファーム社の人だと思う。

 

バイク便「ナイル」の立ち位置

ナイルが警報機を設置したのに箱が置かれたことからナイル犯人説もありますが、主人公が病院に行こうとするのを止める、その病院にはファーム社の人がいたので彼は真実を語っていると思われた。

しかし、この後ファーム社に言われて主人公を「1.0.5」に感染させる。

病院でのいざこざの後にナイルはファーム社に頼まれたのだと思う。

ナイルは良くも悪くも中立、だけど仕事は仕事として請け負う。

なので「ごめん」と謝ったのだろうと思う。

 

解釈

この映画は2004年なので折りたたみ携帯にお財布機能がついた年。

めざましく携帯電話が普及していきました。

さらにニンテンドーDSやPSPも発売になる携帯ゲーム機の機能もゲームだけではなくなりました。

そんな時代に描かれた今作は「警鐘」だったと思います。

 

ハワードの言葉

元ファーム社の社員だったと思われるハワードのみ全容を理解しているので彼のセリフを読み解けばわかる。

「思い込みじゃないか?それが彼らのやり方だ、俺は勝った」

ウイルスはつまり「洗脳」のことなのでしょう。

「ターゲットの選定、大量生産、安い労働力、品質の均一、アクセスの進歩。」

企業の思惑と社会の仕組みです。

「永遠に続く成長、永遠に生きよう」

終わりなき世界、それは無感情でもある。

「君(主人公)も足を突っ込んでいる、(私の)仲間だ」

洗脳に気づき始めているからか。

「みんな食べ物を誤解している。」

サプリメントだと思うと納得いきます。

「良心を失わなければ大丈夫だ」

考えればわかるということ、考えないと踊らされてしまう。

つまりファーム側としてはより多く生産消費と利益向上が目的であり、そのためには手段を選ばない。

最後に主人公の部屋を体でノックし続けるファーク社員の無感情さを見ればわかる。

そして、実はその大企業の末端だった主人公も結局は大きな歯車の一つだった。

そこから抜け出したハワードは浮浪者のようだが彼のみが「自由」だ。

 

ラスト

ハワードは犬を連れて建物から出て行く。

犬は感染しないし、主人公に吠えていたのは感染者を見分けていた可能性も有るのだろう。

女性のお腹のアップが映ったのは主人公の子を妊娠したからか。

主人公自体は直せたとしても、そのウイルスを持ったまま生まれてくる新時代が来る。

企業の思惑のままに。

 

まとめ

大量消費、大量社会、永遠の成長、飽くなき探求。

それが資本主義(社会)を支えている。

ウイルスは「洗脳」のことである。

ファーム社とは社会全体であり、主人公(僕ら)は自覚なき歯車である。

宣伝された商品を買い、食べる。

商品を自ら宣伝することに関しは現在SNSでみんながしていることだ。

もうそれが普通になってしまっている。

たとえその異常さに気づいても次の世代にはそれが普通になってしまう。

 

唯一真実を述べているのはロボットのアダムだけはしっかりと危険だと訴えていた。

話すと尽きない、いい映画ですね。

 

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